ハンプティのブログ

ハンプティ・ダンプティのように、いつもずっこけぶりを発揮しています。

ダンプティ親父の 林檎恋歌

ダンプテイ親父が若かりし40代、錦糸町楽天地の近くのマンションに住んで居た頃の話です。

朝の通勤時、エレベーターに向かう通路の途中にある別の部屋のドアが開いて、「おはようございます、通勤ご苦労さまです」と、腰を折っての丁寧な挨拶をしてくれる。

マンション内の通路での出会いは、偶然かと、思っていたら、それが、頻繁に起きるようになった、

優しい言葉に甘えて、「おはようございます」と、挨拶を、お返しをする日が続きました。

仕事を早めに終えて帰えったある日のことエレベーターで、出会わせたその叔母さんは、買い物籠に白い手を入れて、

「お林檎一つお如何ですか」と、独り者への気遣いか、黄色い林檎を手渡されてしまった。

やさしく白き手をのべて

林檎を我に与えしは

薄紅の秋の実に

人恋ひ初めし 初めなり 

と、島崎藤村のいう恋の詩

俳句的には、

君恋し 籠よりいでし 黄林檎

自作ながら、「君恋し」というか「林檎の黄色が濃い」というか、実に旨い俳句だと自画自賛して、こんな出会いがありましたと我が家に、娘夫婦が、尋ねて来た時に、話しをしたら、娘のチイがいうには、「こんな林檎を恋に飢えているダンプテイ親父が手渡しされたら

君恋し あんたのハート 鷲掴み

では,ないのかしら」と、申される。

「鷲掴みだ」なんて、せめて 「首ったけ」と,言って欲しかった。

ところで、この娘夫婦、これまでは、道を歩くときには、手を繋ぎ合ってのランランランだったが、今日は、手を結びあっていないのは、まか不思議!

そこで、ついつい、余計なお世話とおもったが、

最近、婿殿とチイの二人には、会話が少ないけど、

ランデブー アラブの春も 嵐かな

「お二人の心の奥には春の嵐が吹いてるようですね」なんて、言うと、

チイ姫様は、大丈夫よ、旦那様との心は、何時でもサクランボだから!

幸せを ぎゅうぎゅう詰めて 雛弁当

今朝も「旦那様のために作った仲良し弁当を御裾分けしますわ!」と、サクランボ入りの弁当の写真を見せられてしまう始末。

それこそ

お裾をまくって 若い娘は ウフン 

お色気ありそで なさそで ウフン

ホラホラ黄色い サクランボ

つまんでごらんよ ワン

しゃぶってごらんよ ツー

甘くて渋いよ スリー 

黄色いサクランボ      永六輔

なんて、弁当箱のはしゃぎ様だから、まずは、心配していた親父も御安心である。

そこで、ダンプテイもついつい、一言「チイは、もう叔母さんだから、黄色のサクランボなんか、似合いませんよ、マリリンモンローのように悪魔めいているから、黄色で、なくて紫色ですね!

悪魔めく 紅紫の サクランボ

と、句にしてみると、こんな感じと

娘のチイは

「私は、デビルと悪名がついているママのハンプテイとは、違う紫式部ですから」と、マリリンモンローから紫式部へと、早変わり

それにしても紫式部だなんて自賛されますが、この式部さんは、飛んでもない姫君ですよ!

多くの男から声をかけられながら、貞操を守り続けた姫、それが祟って、老年は、野たれ死にした悲劇の乙女ですから!

とついつい、ダンプテイは余計な文学談義

あなたのために守り続けた女の操

いまごろ人にささげられないわ

―――女だから

だから先ほどの

悪魔めく 紅紫の サクランボ

の付けは、

浮世の果ては みな小町かな

と、いうことですね!

というと、

このチイ娘、大丈夫よ、貞操だなんて、もうトックリコーンの話よ」

には、あきれます。

さらに、あっと驚く言葉も飛び出す。

「だったら、二つの紫色のサクランボの間に黄色のバナナを添えて,助平男を誘惑しちゃうわ、

それも、超特大で、硬いバナナ!」

なんと、数年前には、初心な娘だった筈が結婚したら、恥も外聞もない飛んでもない娘に成長して、ビックリ仰天

男子三日合わざれば刮目してみよ

と、いう諺があるけど、最近は、女にも言えるようである。

ところで、、こんな弁当を学校に持って行ったら血気盛んな女共に大受けだね、「私しこのバナナ頂き」なんて、棒とり合戦みたいになりそうなお弁当、

だけど、先生に見つかったら、お笑いで済まされない、バナナが暴れん棒になっちゃいますよ!

あばれんぼう バナナン棒

毎朝弁当 バナナン棒 

サクランボウも 踊りだし

あっち向きこっち向き サクランボウ

裸にしちゃうわ バナナン棒

ぼうやもご機嫌 いかがかな

ぼうやも ご一緒さくらんぼう

なんて、歌もサービスしてやったら、大喜び!

そしたら、さっきのバナナの話は取り消しよ、やっぱり、この弁当にはアップルランドと、いわれるタスマニア島のハートの形をした林檎に登場してもらわなくては、

隣の席に座っているイケメン男子に、オリンゴ如何なんて、差し上げたらもう、男心を射止めちゃう!

このタスマニア林檎、サイズは、日本のよりも小ぶりだけど、果汁がとてもまろやかで、柔らかい舌ざわり、林檎の蜜が果肉全体に広がっていく乙女の香!

高級とされる林檎は、種の周わりに蜜が一杯の富士だけど、この林檎、一口噛めば、甘い香りが口一杯に広がるの!

なんて、やはり、娘らしいこともおっしゃる。

さらに、「林檎の皮は、人の肌に馴染むかのようで、噛んだときの感触がソフトで丸齧りにぴったり!

まだ若き 教授の齧る 林檎かな 中村忠

と、いうところかしら」

なんて、こちらに、こんな親父を若き教授だなんて、何かの企みがありそうな口ぶりである。

すると、妻からの横やり、

嫌だわ、若い教授だなんて、ダンプテイ老教授は、歯も弱いから、熟していない青い林檎に齧り付くなんて、駄目よ、歯が零れ落ちてしまう。

と、同情してくれるのやら、馬鹿にしてくれるのやら!

すると、娘が、「こんな親父に齧られたら、乙女の心が壊れてしまうから、駄目よ」

と、こんな詩を

食べては駄目よ ガラスの林檎

食べては駄目よ 割れるから

君と僕との愛 壊れてしまう

そっと、そっと、抱きしめて

食べては駄目よ ガラスの林檎

君と僕の大事な林檎

赤く熟すまで 待っていて

それにしても、青林檎を丸齧りなんて、エッチな教授ですよ、きっと!

丸齧り 甘汁垂らし 青りんご

と、娘は、ダンウテイ親父をセクハラ教授に仕立て挙げてしまう始末である。

こんな娘の阿保話の口車に乗って、若い女学生を丸齧り出来るとは、嬉しい限りだなんていったら、

丸齧りならまだましよ、ダンプテイ親父は、

食べ放題 林檎ざっくと がぶりより

がブリ寄り 琴生菊の 押し相撲

「そんなことしたら、セクハラ教授として退官させられること間違いなし、それとも監獄行き」と、急に真面目になるから始末に置けない。

何れにしても、林檎一つで,そこまで、いっちゃうの、行き過ぎよ、だって、娘も乗りに乗っている。

そこで、このダンウテイ老教授の知恵あるところを見せねばと、

セクハラ教授も罪だけど、最近は、その気にさせようと、ちょっかいを出して、果物をプレゼントしてくる女学生も多いから、気をつけないと、いけませんね!

アダムトイブではないけど、つい、うっかりとがぶりと乙女をかじってしまいそうになりますから,用心、用心、火の用心

ところで、女が男に果実を投げる行為は、結婚の申し込みというらしい。

投げる梅の実その実は七つ

あなたわたしが欲しいなら

良いお日柄をはずさずに

なんて、歌があったはずですね、とダンウテイ親父もつい偉ぶってしまうから始末に置けない。 

さらに、「果物を投げる」と、言ったら、梨は絶対に駄目で,桃でなくちゃ駄目ですね、何故でしょう、なんて、謎々をかけると、

「梨は駄目なのよ、恋文出したけど、なしの礫だから」と、見事なチイのご回答、さらに、

恋猫や なしの礫の 片便り

それに対して、桃は、

もっともっと 桃もっと、電話してチョーダイ

まーるくなって、チョーダイ

と、「竹本ピアノ」まで、飛び出す始末

話の展開が良い調子なので、ダンプテイ親父もご機嫌、さてさてと、文学話に花を咲かせることとなる。

北原白秋邪宗門が世に出て、もて囃された頃、お隣の婦人が夫からDVを受けているのに同情して、白秋が隣のご婦人と愛の賛歌を詠うことと、なりました。

あなたの燃える手で

あたしを抱きしめて

ただ二人だけで生きていきたいの

ただ、命の限りーー 岩谷時子

ついつい、隣の甘い林檎を齧っちゃって、それで隣の旦那から白秋が姦通罪に、問われてしまった。

それで、白秋は、こんな林檎の歌も作っている。

監獄いでて じっと震えて 噛む林檎

林檎サクサク身に滲みわたる 北原白秋

チイがこの話に、頷くように、「これが原因で、白秋は、監獄行となり、出獄したら、結婚することになって、その恋も長くは、続かず離婚となってしまったわけよね!

これって、[隣の林檎は、美味しく見える」と、いうことね、でも食べてみたら不味くて吐き出しちゃったわけ!

君とみて 一期の別れ するときも

林檎は,紅し 林檎は,紅し

と中々、白秋先生にもお詳しい。

そんなときの白秋の歌は、

白秋の歌は、確か、林檎ではなくて、ダリアだったはずだけど,話が複雑になるから、チイの話を許容して、

秋深し 隣は何を する人ぞ 芭蕉

と、隣の家での喧嘩には、白秋先生もついつい耳を傾けて、弱い立場の奥さんに同情してついつい、源内先生みたいに、隣の林檎に被りついてしまったわけですね、

と、ダンプテイが突然に、源内先生を話題にしたら、娘が、「源内さんがエロ親父だったって、初耳ですわ」と、食いついてくる。

なにしろ、源内さん エレキッテルマン と,いうべきか、我が国きってのエロ男、「陽物擬人」なる面白本を出版していますからね!

というと、チイも盛り上がって、聞きたい、聞きたいその陽物擬人とやとの話

との注文に、少しばかりその内容を紹介するはめとなった。

後醍醐天皇は、ユル褌、信長は、速マラで、秀吉は、糞マラで、源実朝はデカマラ、迎え撃つ蛸壺は、北条政子」と,エロ人物批評もなされている。

すると、ハンプテイから、白秋先生の浮気にもゲンナリするけど、ゲンナイ先生のエロ話にもゲンナリ

で、甘いはずの林檎も不味いリンゴになってしまって」と、吐き出されてしまう。

それでは、奥方も満足するようなお話を提供せねばと、ダンプテイ

そう言えば、昔、僕が会社の借り入れ長屋に住んでいた頃、隣の奥さんがとても美人でして、ウフフフーーー

遠くより 眺めればこそ 白妙の富士

は 富士なり 筑波峯もまた

と、遠くで眺めておれば、罪もないものを、この「親父も隣の美人に手を出していたとは、とハンプテイの顔が閻魔顔

「この親父、北原白秋も真似できない悪戯を隣の美人妻としてたのよ」、「監獄行きに相応しい悪戯を」とムムムムーーの閻魔顔である。

しかし、娘は興味があるようで、

それは、聞くきづてならない、デモデモデモよ,興味ある話だわ!

聞かせて、聞かせて、こういうサスペンスには、ワクワクよ!

そう言われれば、ダンプテイ親父も話をしないわけにいかないと、話しを進めることとした。

パソコンやら携帯電話やらで,やたらとパスワードが多くなって、パスワードも忘れてしまうのが、今日このごろで、しかも、「家族や自分の生年月日、電話番号は、好ましくないよ」と、忠告されたもんだから、隣の美女の生年月日を聞き出して、それをパスワードにしてたんです。

そんな悪戯が奥方に見つかっちゃって、「なんで、私のでなくて、隣の奥様の生年月日なんてすか」と、閻魔顔

閻王の 口や牡丹を 吐かんとす 蕪村

いえいえ、奥方様、冷静に、冷静に、「万一、パスワードを忘れても、隣に聞きに行けば、思い出せる絶対に安全なパスワードなんですよ!

と、なだめて、この話は、決着が付いたと思いきや、ところが、そのパスワードが安全では、なかったわけである。

隣の夫婦は、その後旦那のDVで、離婚することとなり、美人の妻は、行方不明に、なってしまって、パスワーも忘れてしまって飛んでも発奮

どうも、またまた、こんな「ねた話し」は、受けが良くないので、素晴らしい星を見ながら林檎のロマンチックな恋のお話をと、捩じり鉢巻きで、ダンプテイは、語りだす。

まだ上げ初めし前髪の

林檎のもとに みえしとき

前にさしたる 花櫛の

花ある君と おもひけり

島崎藤村の初恋の詩ですが、林檎と言えば、「白雪姫」!

「鏡よ、鏡、この鏡に映る一番の美女は誰か?」と,問えば、「白雪姫」と,答えが返ったことに腹を立てた黒いマントを着た魔女に毒入林檎を食べさせられた話しですが

「鏡ほど、恐ろしいものはない、自惚れの醸造器である如く、自慢の消毒器でもある」と、漱石先生は、「吾輩は猫である」で、語っていますが、「この漱石の教えも守らない親父の自惚れが災いして友人も逃げ、今では友達はいなくなっちゃっいましてね!

団扇仰いで 肩揺すり

自惚れ垂らしの与太話

下駄をかたかた 足踏み鳴らし

独りで騒ぎ 独りでわめきゃ

友だちゃ みんな逃げていく

家族も みんな逃げていく

ケンモホロロに逃げていく

「追放された男といえば、エバも蛇に唆されて禁断の林檎を食べさせられ、楽天の地から追放されましたけど、ダンプテイ、こんな魔女に林檎をもらったという恋物語があったそう」ね、その真相を伺いたいわ」と、話を展開してくれるから有難い。

いいこと聞いてくれるじゃないですか、この娘!

得意になって、ダンプテイの話が始まる。

古来中国では、恋する男には、果物を投げるとされていましてね、こんな漢詩があります。

我に投ずるに 木瓜を以ってす

これに報ずるに 腰珠を以ってす

報ずるにあらざるなり(御礼ではないが)

永く以って 好みをなさん(何時までも仲良くしたい)

木瓜の実を贈って頂いたお礼に、男が持っていた腰の珠をお返しになさるとは、さてさて、なんでありましょう。

木瓜の腰の玉だから、呆け親父の金玉では、ありまえん。

古来、中国では、腰に美しい玉を身につけていたとされますからね、それを千切って投げ返して木瓜の実のお返しというわけですよ!

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なにしろ、木瓜の実の花言葉は,多産だそうですから,この金玉で、貴方の子供が欲しい」ならどうぞと、腰の玉を投げ返したとは、馬鹿馬鹿しいお話です。

海老で鯛を釣る

という諺じゃないけど先ほどの話での叔母さんの林檎だけど、林檎で、玉の輿に乗ろうという魂胆かしら!

それにしても、たった、林檎一つで,そこまで、いっちゃうのは、流石のダンウテイも行き過ぎくらいの自覚は、ございます。

ところで、単身住まいの寂しい部屋に戻って、この林檎叔母さんの心の謎を訝り、林檎の皮を剥きつつ
左手と
 右手睦まじ 林檎むく 国広賢治

の名句を口ずさみながら、さらに

林檎剥く 無垢なる 女剥くように

こんなエッチな俳句を披露すれば、当然娘からも反論

マー厭らしい、林檎の皮を女性の肌着に譬えて、女の裸を想像しちゃって、このエッチ親父、下半身、ムクムクじゃないですか!

島崎藤村の初恋の詩には,とても及びませんが、親父の創作意欲は、認めますけど、島崎藤村若菜集には、完全に負けてますわ!

まだ上げ初めし黒髪の

林檎のもとに見えしとき

前にさしたる花櫛の 

花ある君とおもひけり

優しき白き手をのべて 

林檎を我に与えしは

薄紅色の秋の実に 

男を恋し始めなり 若菜集

こんな林檎の恋物語を自宅に帰り、誇らしげに奥方に報告すると、奥方からは、

下歩く 老婆も恋し 独り者

と、いうことでしょ」と、冷たい回答でした。

暫くして、そのマンションを手放したので、今はどうされているか気になりますが、きっと、リンゴも萎びていることでしょうから、思い出だけは、大切にしておきます。

ああ想い出に 滲む花の錦糸掘 

月も未練の13

錦糸掘に置いてけぼりに しないでおくれ

別れに林檎を手渡しはった こいはん

手はほんまに 白いおしたな

ああー「こいはん」

今もこいはんは 達者でおらんすか

それにしてもこの親父

様々の 品変わりたる 恋をして 凡兆

と、自分ながらも存腹業平か光源氏気取りで、厭らしいとおもいますが、この叔母様も

浮世の果ては 皆小町なり

ですから、きっと、独り身で昔の林檎のことを懐かしんで、おられることでしょう。

ところで、皆小町には解説が必要ですので、付け加えます。

小野小町は、絶世の美女、彼方此方の男から声をかけ荒れたが、

拒絶する女であったため、恋男どもの霊の祟りか、老後は、惨めに朽ち果てていった哀れな幕切れだったということが、蘇東坡小町の謡曲のストーリ、この私しめも男小町でございます。

歳長けて また 超ゆべしと 思いきや

命なりけり さやの中山 西行

老人の恋は、恐ろしいと、早くマンションを抜け出して、愛する妻子との生活に戻ったのが良かったのか、悪かったのか!

そのまま、林檎のお返し等しあって、アダムとイブの禁断の林檎の実を食べてしまったら、楽園の世界から地獄の世界奈落の底に落ちてしまう危険な恋の結末になったかもしれませんから、美しい思い出だけにとどめておいて幸いと、いうべき、

わが恋は 林檎の如く 美しく 中川富女

妻からは、「美しい林檎のような恋とは、どんなものでしょう」と、すかさず追及が

この富女さんは、正岡子規が俳句で交流した数少ない女性でしてね、金沢から東京の女学校に来ていたけど、恋をしてしまい親からは

「恋も俳句作りも親の許さない恋も駄目だ」と、田舎に戻されてしまった富子を子規は、憐れんで

いかんとして 雁飛び戻る 美人かな 

と、句にしているわけですよ!.

いかんは、行かんと遺憾とを掛けていると思われますが、鷹の如き才能を持った富子も俳句への才能を実らせないまま飛び去っていくことに遺憾ともしがたい子規との別れだったと思われますね!

そして、中川富女の別れていくときの心境句

隣から 林檎を落とす 礫かな

は、自らを林檎として、「親から林檎の木に石礫を投げられた」との怒りが表現され,社会(家制度)からの礫により、自らの恋や俳句への道をあきらめざるを得ないことへの怒りを表現しているようにも思われますね!

いずれにしても、林檎の話のストーリからの作り話ですから、御心配ご無用ですよ、

それにしても、今は、我妻や娘のように、女が強くなって、男にとっては住み辛い夜の中となりましたねと、妻への面当てて思える発言をしたれば、

妻のハンプテイからは、富女も雷鳥のように強い女を貫いて、家族の小言に従わず、禁断の林檎を食べたら、どんな恐ろしい人生の結末になったことでしょう」

あなたが欲しい あなたが欲しい 心の芯についた火が 心を燃やして狂いそう 

作詞 松井五郎

と、思っても、家族とのしがらみで、どうにもならない。

人には馴れまじものじゃ 馴れた後の離れるるるるるるるるが大事じゃもの 閑吟集

と、閑吟集まで、飛び出す始末

この、閑吟集を我れなりに訳せば、「つるむのは,いいけど、つるんだら離れるのが大変じゃ」という感じでしょうか!

閑吟集といえば、エッチな歌が多いことで知られるのに、我妻の愛読者であるとは、知らぬは亭主ばかり也。

そういえば、閑吟集には、

新茶の茶壷ヨノー 入れた後は、こちゃ知らぬこちゃ知らぬ

マンションの林檎叔母さんは,新茶では、なくて、古茶でしょうけど、こんな古茶の茶壷に足を突っ込んだら、抜けないとは、徒然草のお話に登場する茶釜を頭にかぶって抜けなくなった男と同然の茶釜劇になるところ!

娘からは、茶壷に何をいれたかしらないけど、入れたあとの責任は取らないってどういうことかしら、と追及が厳しい。

ところで、茶壷といったら、幼い頃には、意味深の歌を訳も分からず歌っていました。

ずいずいずっころぼしごま味噌ずい

茶壷に追われて トッピンシャン 

抜けたらドンドコショ

俵の鼠が米くってチュ

助平親父がこの歌を解釈すれば、このズイズイとは、男のあれに見立てた随喜を茶壷に入れたけど、その茶壷に追われて抜けてしまったというエッチな歌ではないかと!

勿論鼠が食べてるのは、米でなくて豆です。

何れにしても、このマンションの叔母様との恋話は、「こちゃ知らぬ、こちゃ知らぬ」と、「知らぬ存ぜぬ」の言い訳では、許せません」

がハンプテイからの結論です。

ところで、林檎の話が、ついつい豆の話となり、きわどい天界になりそうなので、話題を林檎の話しに戻って、[金子みすず]の童謡の世界をお楽しみください。

 :金子みすず 林檎園

七つの星のその下の

誰も知らない雪国に

林檎の園がありました

垣もむすばず人もいず

中の古きの大枝

鐘がかかっておるばかり

一つ林檎をもいだ子は

一つお鐘をならします

一つお鐘が響くとき

一つお花がひらきます

鐘一つといえば、俗な言葉では、のど自慢大会での鐘だけど、「みすずの世界」では、三井寺の鐘の音

みすずの侘しい生活の姿が滲み出ています。

ところで、林檎で思いだすのは、ラジヲから聞こえてくる美空ひばりの甘い声

赤い林檎に唇寄せて黙って見ている青い空

さらに、林檎といえば、ニュートン万有引力の発見の林檎で、近代科学の象徴としてのイメージだけど、情報社会での技術の象徴は、アップルコンピューターですね!

マッキントッシュは、カナダで生まれた林檎の銘柄、アップルは、この銘柄の名前をパソコンの名前にしたわけですね!

林檎は、肌は美しく、薄くて、甘い香り、その上、種は小さくて、大半が果肉である。

だから、アップルは、人に愛される林檎のようでありたいとパソコンの名前をつけたわけね!

娘からも、西洋では、「初めから終わりまで」と、いうのに「卵から林檎まで」と、言うそうですね

御馳走の最後は、必ず林檎というわけね!

と、林檎に関しても一言があるらしいが、こんな質問まで「とびだすから、驚きである。

齧りかけた林檎がロゴマークだけど、この由来を知ってる?

ダンプテイも、こんな質問にも動じることなくお答えしました。

アップル社は、ビートルズが事業として始めた企業で、ビートルズがレコードで描いていたマークが青林檎(グラニースミス)でしたね、メンバーにリンゴ・スターこと、リチャード・スターキーがいるので、日本語の林檎に因んでアップルという説もあるらしいけど、その真偽の程は、どうでしょう?

ところで、元々林檎は、ケントの花と言われるように、ケルト民族が盛んに植林してきた果物ですが、1868年にオーストラリアで、名前の由来ともなったマリア・アン・スミスにより偶然に見つけられた林檎がグラニースミスね、これが20世紀に最も成功した林檎になった歴史があります。

と林檎の歴史を語れば、料理の得意な妻からは、すかさず、グラニースミスは、黄緑色で、サクサクした食感で、火を通すと、とっても甘味が増すからアップルパイを作るのに最適よ!

それに、切り口が変色しにくいので、スライスしてサラダに入れるのに最適だわ!

だから、このグラニースミスは、成功の果物の象徴としてビートルズが使ったのね!

アップルのブランドは、このオーストラリア産のスミスとも結びついたったわけね!

こんな、林檎の種類までチイからの話が及ぶとは想定外で

ハンプの話には、ついていけなくて、ダンプテイ親父は、もうアップアップのアップル林檎状態

「ところで、何故、アップルコンピューターは、齧った林檎なのかしら」、と、チイから突然の難問を投げかけられる。

ラニースミスの林檎の成功を一口味わう」と、いう意味かもしれませんね!

ゼロックスに勤務していたダンプティの穿った仮説としては「アップルコンピューターの基本技術の多くは、ゼロックスパロアルトの技術を失敬しているので、他人の果実を齧った」と、考えたいけど、アップル社は認めないでしょうけどね!

「特許裁判もあったみたいだけど」、と、チイの質問は続く。

ダンプ:その特許裁判結末は、良くわかりませんが、ゼロックスの果実は、最初の内は素晴らしく美味しそうな果実でした。

ダンプ:マウスや、イーサネットグラフィカルユーザインタフェース等今日のインターネット技術の根幹を探るとゼロックスの研究から始まった発明ですね!

ゼロックスに訪問した1970年代にアップルコンピューターに搭載されている基本的な技術をパーク研究所でデモされて、パロアルトの技術の先行性に驚愕しましたね!

ハンプ:どうしてパロアルトは、次々と大発明が産みながら、実用段階では、アップルやマイクロソフトに応用され、果実を自分のものにできなかったのかしら?

ダンプ:凄い、経営者みたいな質問されますね!

前者の何故、次々と大発明が産まれたかに関しては、「世界のコンピュータに関する研究者を集めたわけですが、試用期間を設けて、その研究者が他の研究者と、どれだけ会話でき、議論できるかで採用を決めるなど、人材の登用とその活用環境にあった」と思いますね!

パロアルトの自由闊達な議論できる場を設け、オープンな研究体制をとったことですね!

想像力を最大限に発揮できる環境を整えたことに有ります。

「想像力は知識よりも大切だ 知識には限界がある想像力は世界を包み込む」なんて、どなたかの名言がありましたから

私がゼロックスに訪問した時も、会議室には、コーヒーとドウナツが朝いちばんに用意されていて、研究者のみなさんが集まって、技術的な議論をしあう雰囲気でしたね!

中には、会議に参加しない人も集まってきて議論し合う雰囲気でしたね!

チイ:でも、何故、こんな自由な雰囲気の企業でもその大発明を自分でイノベーション出来なかったのかしら?

ダンプ:大発明をしても、従来ビジネスで利益があったために、新しいビジネスのやり方を真剣に議論できず、実用化を自分だけでやろうと考えたことにあると思います。

いわゆる、オープンイノベーションに問題があったと考えられます。

それにしても、時の経過は恐ろしい。

登り龍の企業ともてはやされた天下のゼロックス、今では富士フィルムが経営権を握ってしまうとは

奢れる平家の公達哀れ

暁寒き須摩の嵐は

聞こえしはこれか青葉の笛 

チイ:ところで、この漫画だけど、このアップルさん、ハンプテイ・ダンプティみたいで、押しても引いても動かないズングリムックリさんね!

日本の総合電機メーカーも対抗して競争したけど、押して駄目なら引いてみなというけど、やっぱり駄目という存在感って、こんなことを言うんだわ!

ダンプ:日本の企業は、

赤い林檎に唇寄せて、黙まって見ている青い空

と,いう美空ひばりの林檎の歌のように、新しい米国のITビジネスの動きをみていただけで、ビジネスの果実を齧れなかったわけ、シャープ、三洋、東芝と、日本の大手電機メーカは、撤退したり、経営不振に落ちたりと散々ですから!

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綱引き

チイ:成るほど、毒林檎かどうかなんて、心配ばっかりしないで、リスクを冒して自分で味わってみることが大切だということね!

ダンプ:確かに、アップルは、著作権問題のリスクを覚悟で、ユーチューブ等の音楽をパソコンに取り込んだり、新しいビジネスを展開していますね!

リスク覚悟で新しいことに挑戦するのが一つの成長の鍵かもしれませんね!

チイ:「私も思い切って、リスクをおかしちゃおうかしら」

ハンプ:ウイリアムテルでは、子供の頭に林檎を載せて、弓矢で林檎を撃ち落とした話があるけどこんなウイリアムテルのように家族を犠牲にするようなリスクだけは御免ですからね!

チイ:ウイリアムテルの林檎のように家族を犠牲にはしたくはないけど、人生の中でのリスクを何に掛けるかの決意は、必要かもしれませんね!

しかし、リスクをかけて決意したら、結果を信じて、前に進むことが重要ですわ!

断捨離に 今でしょ決断 西瓜割

いま、一歩前に進め!

ハンプ:私の場合は男捨離の決断かしら!

チイ:ママの男捨離には何のリスクもないけどね!

ともかく、今一歩前に進めのスガシカオが歌うプログレスですね、勇気をもらえる歌で、前に進みたい気持ちになります。

世界中にあふれているため息と 

君と僕の甘酸っぱい挫折に---

あと一歩前に進もう

ダンプ:洒落にも男捨離なんて言わないでくださいよ

もうこの歳になって、女房の助け無しには、この世で生きていけません。

男のロマン、女の不安

ということでしょうけど、男は、一生をロマンで有り続けたいと思っているのですが、妻の理解が無ければ、男のロマンは、幻に過ぎないのです。

どうか、不安がらないで、断捨離等つたないことは言わないでください。

笑えば馬鹿と、泣けば涙もろい、情を棹さしたら流される、夢を語れば罵られ、とかくこの世は住みにくい。

こんな世の中だからこそ、[何と言われよう]と、リスクを冒して前に進むことこそ、自由な身になれ、人のやらなかったことが出来る訳ですよ!

ハンプ:マー、偉そうにおっしゃるけど、自分は何か新しいこと出来たのかしら?

老後の蓄えが必要だからと、新しいことに挑戦できないでいらっしゃる。

ダンプ:日本の政府も老後の安全を保障できていないから、不安が溜まるのですよ!

マスコミも人生100年時代、老後まで貯金が必要だなんて、不安をあおっているから!

だから美味しい林檎を食べないで保管しておくうちに腐ってしまうということになる。

ハンプ:そうですよ、老後の蓄えなんて、財産を残しても録なこと、ございませんわ!

不安だから、リスクを負えないと節約成果でお金を貯めて、遺産相続、喜ぶのはぐうたら息子だけで、ますますぐうたら人間になるという悪循環|

それとも、

泥棒をとらえてみれば我が息子

喜ぶべきか悲しむべきか

 

死か生かを選択せよと指令する

死に時を決めろと指令する

身の物全て誰に与えるか決めろと指令する

自然のままにさせてほしいのに

ケセラセラ成るようになる」と、気楽な人生が理想なのに!

貯金なんてしないで、自由に使って楽しむ!

マー平賀源内先生みたいな自由奔放

ダンプ:やっと、ハンプに僕の自由精神をご理解いただけました。

ハンプ:もう、とっくにダンプテイの自由さ加減には、ウンザリしてますわ!

ダンプ:田沼意次の傀儡政権による賄賂政治による武士の廃退と、自由な精神や市民文化を大切にする江戸市民文化の盛況ぶりが源内を後押ししたとされるから、わたしの文化活動にも家族の後押しが必要ですね!

ハンプ:何をおっしゃいますか、自由にさせていたのが最高の後押しでは、ございませんか!

ダンプ:そう言われれば、特許庁の特許調査機関IPCCの試験会場に、ノーネクタイで臨んだら、「あんた自由な方ですね」と、開口一番に面接官の斉田理事長にいわれてしまいました。

ハンプ:大抵は、それだけで面接試験に落とされるはずだけど、その面接官は「心豊かに」をモットーとされていたから、救われたようなものですね!

ダンプ:入社試験では、自分を最も見せられる服装で出席したら面白い、その人の生きざまがわかりますからね、千人一色の就活服や鼠色背広ではつまらないと常日頃から思っているもんでね!

それが効を奏したというわけです。

ハンプ:人間って、足元を見るとその人が分かるというけど、

ダンプテイの中学時代の記念写真ですが、下駄を履いて、セーターを着ているのは、クラスで只一人だけ、規則に縛られない奔放な性格が良く分かりますね!

足元を 見ればはっきり  げんのしょうこ 

注:中学時代の集合写真、右下のセーターと下駄ばき少年が著者である。

ダンプ:本当にそうですね!

我が自由なる本性は、この写真一枚で全て明らかと、なっていますね!

自由人 写真が証す その起源

幼い頃から「おっちょこちょい」の悪坊主で、

学校に着いたら下駄を右左が履き違えなんていたなんて、茶飯事、でしたね!

ハンプ:いまだに、そのチャランパラは、治らない、死ななきゃそのズボラな性格は治らないと明寝ておりますわ!

ダンプ:

ほらほら御覧よ 笑い種

ケタケタアハハ 下駄笑い

今日も下駄ばき 履き違い

片方青色 他方は白よ

べろ出しベロベロ,べろ出して

またやっちゃったと べろ出して

いつも前向き おれだから

下駄の不揃い なんののその

不ぞろい 不ぞろいこれもよし

ハンプ:よく自分をご理解なさってる。

これが流行りと 言い訳なしよ

どうにかしてよこの親父

落第親父 糞親父 

こんな親父は 痴呆症

あんた誰よと 言わないで

ダンプ:面接官の理事長は、経産省の元次官で、褒章委員長もやられたというからきっと、見る目がおありなのですよ!

ハンプ:自由な人も一人くらい組織の中にいた方が,良いと思われたのよね!

こんな性分は、枯れるまで変えられませんので、諦めていますけど!

ダンプ:残り短い人生、

御気召すまま、ご自由に

とは、有り難い

題:日々新たに

時は、過ぎゆき 花は枯れいく

時は、過ぎゆき 人は老いいく

嗚呼、無常かな 日々新たに変わりゆく

この今という一時を いかに生きなん

食べたい、飲みたい、遊びたい

昨日あったこと、嫌なんこと

目覚めれば、みな忘れ

新たなノートの一ページ

何に書こうかな 何に描こうかな

また、始まる今日の一日

昨日と違う新しいこと

 

題:日々新た2

人の運命は、不公平

人は父母を選択できない

人は国を選ぶことはできない

しかし、与えられた時間は平等

せめて、何を志し、何をなすか

何を思い、何を語るか

これだけは、自由で平等であれ

また、新しい日が始まる

シャネルの心は膨らむ

今わたしには、ココシャネル

チイ:これって、シャネルが求めた自由な生き方ね!

シャネルはモード改革だけでなく、生き方改革、女性に自由な生き方の改革を与え、殺しの天使と言われたそうです。

このシャネルの恩恵で、20世紀の女性は、解放されたわけだから!

親父も、老人の生き方を改革する新たなモードを作って頂きたいわ!

老い木も 若芽の香り 日々あらた

ダンプ:なんという、有難い、後押し、今晩は、ゆっくりと寝られそうです。

明日からは、また、新たな一日が始まるかと思うと,夢は夜開く!

マンションから眼と鼻の先にあった山の麓まで、何があるかと胸をワクワクときめかしながらペタルを漕いで行った。

吾妻山の麓を過ぎて行くと、そこには、林檎園があってタワワに実っている。

チイ:でも、台風のせいか、林檎の実が木の下に落ちてたよね!

デバラ:旅の恥はかき捨て、落ちていた林檎を一つ拾って、齧り付いちゃった。

チイ:本当に、この食いしん坊、辛抱できないんだから

林檎の実が落ちてい

誰にも愛されずに捨てられ

このまま朽ちていくのか

一つ拾って 唇にあててみ

ほのかな甘い匂いがし

なんだか嬉しそう 拾われし

チイ:酸い林檎だなんて、甘い恋林檎の話は、ないのかしら?

ダンプ:この西米沢の駅から、少しだけ、遠くまで自転車に乗って、足を延ばすと、林檎園もあって、白い花が咲いていた。

林檎園には温泉場もあって、お湯に浸った後の花見も乙なもの!

秋の錦を脱ぎ変えて

今は鹿の子の吾妻山

ちらちら雪のリンゴ園

西米沢の無人

降るなら積もれ雪だるま

ダルマストープあったかい

囲碁で遊んで雪味酒

こんな林檎園を眺めていると、何と、最初に西米沢駅から大学まで車で案内してくれたお姉さんが、ダリアの世話をされている。

「アラー、こんなところで」と、この髭面を覚えて頂いたようで、何年ぶり遭った人のような気もして嬉しくなってしまう。

早速、この姉さんに「林檎を一つ如何」と、一緒に林檎を食みながら林檎の話の説明を受けた。

春の園 くれない匂ふ林檎園、した照る道に いで立つ乙女

注:元歌は、春の園くれない匂ふ桃の花 下照る道にいで立つ乙女 大伴家持

題 林檎の歌

リンゴリンゴの 林檎

見知らぬ娘と 林檎を食べ

甘い蜜香の 漂う林

ダリアの香り 織り交ぜ

娘のホッペは リンゴ

こんな林檎と ランデブ

チイ:林檎園で、毒林檎を食わして、乙女を眠りに持ち込みダンプティ親父の世界に引きずり込もうとの魂胆ですか!

ダンプ:滅相もございません。

ただただ林檎の思い出話をご披露差し上げただけでございますから